新しい年が明けた。 今日の天気は曇り。 西海岸だと言うことと、曇り空で初日の出は見えない。 朝は雑煮のかわりにうどん。 お屠蘇のかわりにワイン。 正月だと思うと無性に餅が食いたくなる。 |
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今日の予定はというと、あくせく走っても仕方がないので、のんびりできそうなマルイアスプリングスに行くことにする。 おそらくここから100kmもないはずだ。 マルイアスプリングスは1991年に 新潟県赤倉温泉のホテル秀山の方が開発された天然温泉を持つ施設で、ここでは日本式のお風呂が楽しめるそうだ。 http://www.maruia.co.nz/indexj.html |
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朝のワインが醒めるのを待って出発。 休日のせいか、道路にはこころなし車が少ないように感じられる。 グレイマウスから7号線でリーフトン(Reefton)の町へ。 通りながら町の様子を見てみると、店は結構営業しているみたい。 クリスマスの時に通ったトワイゼルではゴーストタウンのようだったが・・。 やはりこちらではニューイヤーズホリデーよりクリスマスホリデーの方が重要な日なのであろう。 |
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リーフトンの町を過ぎると、道は渓谷沿いを進むようになる。 山が両側に迫り、緑が美しい。 日本の山に似ているような感じである。 谷間を抜け視界が広がると、そこはスプリングスジャンクション(Springs Junction)。 道ばたの河原でキャンプをしている人たちを横目に通り過ぎる。 そういえば、グレイマウスを出るときにはあまり天気が良くなかったが、ここらあたりまで来ると、とても良い天気で青空が広がっている。 太陽光に山の緑がきらきらと反射し、ますます美しく感じられる。 確かにここらあたりでキャンプをすれば気持ちいいだろうな。 スプリングスジャンクションを過ぎ道路は再びマルイア川に沿って山あいに入っていく。 しかし、川幅も広いのでそんなに山が迫っているような感じはないし、道も比較的カーブがゆるく、緑をゆっくり楽しみながら走れる。 |
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そんな中に突然マルイアスプリングスの建物が現れた。 慌ててスピードを落とし、建物の横に車を泊める。 今日はこの辺でゆっくりするつもりだったので、受付でこの辺りにホリデーパークが無いか聞いてみる。 |
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どうやらホリデーパークは無い様子。 しかし、マルイアスプリングスでキャンプグラウンドを持っているとのこと。 電源は無いようだが、トイレと水道が完備されており、温泉入り放題、家族4人で$60。 本日はそこで泊まることにし、お金を払い、キャンプグラウンドへ移動する。 キャンプグラウンドは本館の北側の一段低くなったところにある。 地面はきれいな草地になっており、キャンプ場としては十分である。 ただ今日は太陽光がきつく、日陰がないのでちょっと暑い。 冷蔵庫による負荷が多くなりそうで、バッテリーが保つかどうかがちょっと心配。 キャンプグラウンドのすぐ横には今から入りに行く温泉があるが、その境はフェンスで仕切られていて、直接には行けない。 ちょっと不便。 |
マルイアスプリングスの
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あ〜いい湯だな〜。 |
落ち着いたところでさっそく水着を持って温泉に入りに行く。 マルイアスプリングスの温泉は屋外の混浴露天風呂、屋内の男女別温泉、それと家族風呂がいくつかあるようだ。 露天風呂は日本式とはいえ混浴なので水着が必要だ。 まずはその露天風呂に入ってみる。 |
石で組まれた風呂が3カ所程有り、それぞれで温度が変えられているようだ。 目の前にはMaruia川があり、緑の山が迫っている。 自然のまっただ中にいる感じがしてのんびりできる。 |
温泉から緑が綺麗に見える |
打たせ湯で修行中? |
端の方には打たせ湯まである。 ハンマースプリングスのプールのような感じよりは、やっぱりこっちの方がよい。 (子供たちは遊べるハンマースプリングスの方が良いみたいだが) 緑を眺めて浸かったり、あがったり。 ゆっくりくつろぐ。 日本式の温泉だが、お客は日本人が案外少なく、日本以外の方たちが多い。 しかし、皆、日本式の温泉を楽しんでおられるようだ。 |
温泉で、一人で旅行されている、日本の方と会った。 山歩きが好きだそうで、真っ黒に焼けておられる。 今まで何回もニュージーランドへ来られているらしい。 うらやましい。 うちは、次いつ再び来ることができるだろうか。 |
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そういえば来る前に、日本のメール仲間から、「ここで星空を見ながら露天風呂に入って最高だった」という情報を頂いていた。 確かに今日みたいな晴れた日に星空みながら露天風呂に入ったら最高だろうな。 ここだったら空気も綺麗だし、灯りも少ないので満天の星が見られるだろう。 よ〜し、今日の夜も露天風呂に入ろう。 でも風呂には何時まで入れるのかな。゜ |
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次に屋内の男女別温泉に行く。 ここは日本の温泉と全く同じで、水着を着ける必要は無し。 座って体も洗えるし、桶も使える。 最近はシャワーでもそこそこ爽快感を感じるようになってきていたが、やっぱり日本式が合っている。 気持ちいい。 ちなみに貸し切り状態でした〜。 |
貸し切り状態の内湯 |
風呂から上がって、やっぱりビール。 グビッグビッとのむ爽快感がたまらん。 ついでにレストランのメニューを眺めてみる。 日本人の経営だけあって、鍋やすき焼きのメニューが並んでいる。 これらのメニューは予約が必要だそうだ。 せっかくの正月だからとすき焼きを夕食のメニューに予約しておいた。 |
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続いて確認。 「露天風呂には何時まで入れますか」 「夜中でもはいれますよ」 「キャンプグラウンドから露天風呂へ行くには、この本館を通らなければならないんですよね。」 「あっ、キャンプグラウンドにお泊まりですか。それならば、この建物は9時に鍵をかけるので、 それ以降はお風呂には入れないですね」 え〜っ、9時以降は温泉に入れないのか。 9時ならまだ明るいから、星空を見ながら露天風呂に入れないじゃないか。 がっくし。 |
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あきらめきれずにロビーをうろうろしていると、 Oさんという、クライストチャーチ在住で、週末はマルイア温泉に応援に来られている日本人の 方とお話しすることができた。ちょっと責任ある立場におられる方かな。 「温泉の柵がなかったら、キャンピンググラウンドからでも自由に温泉に入れるのに・・。不便ですね。」という話をした。 すると、もともと温泉の周りの柵は無かったのだが、あつかましいニュージーランド人がお金も払わず勝手に温泉に入っていったり、キャンプグラウンドを利用したりするので、宿泊者の迷惑にならないように、温泉の周りに柵を、キャンプグラウンドにゲートを作ったりしたそうだ。 注意しても悪びれた様子もないらしい。 ニュージーランド人には紳士のイメージがあったが、この話を聞いてイメージがちょっと変わったかも。 それで、なんとか夜に露天風呂に入れないか、お願いしてみると、「なんとかしてあげる。」という言葉を頂いたので、ほっと一安心。 |
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夕ご飯の時間までキャンピングカーの中ででゴロゴロしたり、明日参加しようと思っているピクトンでのドルフィンスイミングに備えて、水中カメラのパッキンを点検したり、家族トランプしたりしてのんびりとした時間を過ごす。 夕食を予約した時間の1時間前には、また露天風呂に入り汗を流し、お腹を空かせる。 |
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日本情緒たっぷり |
レストランには太鼓橋を渡って入る。 内装は和と洋が上手に組み合わさっている。 |
さあ、すき焼きの登場だ。 外食では久しぶりの日本食になる。 出汁が多く、鍋のような感じだが、味はいい!! ついでに日本酒まで頼んで、すっかりいい気分になってしまった。 まぁお正月だからいいかあ。 |
あぁ、腹一杯。満足〜。 |
レストランから出るときOさんが声をかけてくれた。 今日はお客さんが多いから、10時までは鍵は開いているだろう。 だから10時までに風呂に入ってください。 出るときは10時半頃お風呂まで迎えに行ってあげる。とのこと。 ありがとうございます。感謝です。 |
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一旦キャンピングカーに戻る。 それにしてもここはサンドフライが多い。 暑いので窓を開けているが、網戸の外にはサンドフライがうじゃうじゃ。 温泉にはいるので虫除けは塗れないし、 殺虫剤を買っておけば良かったな〜。 |
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あたりが暗くなってきた9時半頃、温泉に向かう。 空は雲一つない上天気。 星がちらちら瞬きだしている。 星を見ながら露天風呂に入るのはやはり気持ちよい。 おっ、あそこに見慣れた星座が。オリオン座だ。 あれっ、でも日本で見るのとは形が違う。あっそうか、南半球だから逆になっているのかな。 南十字星はどこかな。山に隠れて見えないのかな。 ちょっと残念なのは風呂の周囲の照明が明るくて、若干星が見にくいこと。 しかし真っ暗にすれば足下がおぼつかなくなるので仕方ないか。 このお風呂は岩だらけだもんな。 |
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10時半には上がって、着替えているとOさんが迎えに来てくださった。 丁重にお礼を述べてキャンピンググラウンドへ向かう。 素敵な夜でした。 ありがとうございました。 |
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温泉で暖まったおかげでこの夜はすんなり寝ることができた。 新しい年の始まりはなかなか素敵でのんびりとした一日だった。 |
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(追記) マルイア温泉で出会った方からメールがありました。 その方は、なんと準備の時に一番お世話になったサイト、 「ニュージーランド・トランピング&温泉情報」 http://homepage2.nifty.com/treknz/ を主催しておられる方でした。 この時も秘湯を訪ねられた直後だったようです。 そうと分かっていれば、お礼にビールの一杯でもおごって差し上げたのですが・・(^^; またニュージーランドで会えれば良いですね! |