エアマットでの欠点 |
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設計思想は |
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就寝スペース |
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フルフラットシートを利用せずに就寝スペースをつくる。 そこで最大のスペースを得るために、3rdシートは側面に跳ね上げ、2ndシートも前側にいっぱいに跳ね上げてスライドさせることにした。 こうすると最大の空間を確保することができる。 |
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フレーム材料の選定 |
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床下収納のスペースを作るためには寝台を床からかさ上げする必要がある。そのためには寝台を支えるフレームを組む必要がある。 | ||
まずはフレームの構想を得るためにホームセンターを視察。 フレームになりそうな材料はいろいろあるが、分解の簡単さを考えるとボルト締結は使いづらい。 |
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最終的には、 ○色々な部品がある。 ○パイプのため強度が高い。 ○接着しても良いし、はめあわせでも使えそう。 と言う理由でイレクターという製品に決定した。 |
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イレクターの詳細は矢崎化工のホームページを参照して下さい。 |
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ベッド材料の選定 |
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ベッド部分はできるだけ強度があって、軽い材料を探したが、結局追加工の手間を減らすことを一番に考え、工作しやすい木材で、さらに規格サイズがいろいろある合板にビニール貼りした物を使うことに決めた。使ったのは厚さ2cmで幅は45cmのものである。 | ||
1段目構想 |
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ベッド部分は板材の規格寸法とデリカの内寸とのかねあいで、図1のような形にする事に決定した。ちなみにそれぞれの板は分解できるように、連結されていない。 |
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下半身の部分は3rdシートがあるのでどうしても幅が狭くなりますが、上半身に比べて足は狭いスペースでいけるはずなので2枚構成90cm幅とし、上半身の部分は室内巾をめいっぱい使って3枚構成135cm幅とした。これで大人二人がゆったり寝られるはず。全長も大人の身長を考慮し180cmの長さを確保した。 | ||
上半身部分と下半身部分の板のつなぎ合わせは、ずれを防ぐために段違いの配置にした。 | ||
これを支えるフレーム部分は同じく図1のような構造にした。それぞれの梁は分解できるように接着していない。 |
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ただこのフレーム構造で試作した結果、荷物の出し入れに脚がじゃまになり、また強度的にも予想以上にしっかりしているので、脚の数を減らしてさらに荷物の出し入れの邪魔にならないところに移動させた。 | ||
2段目構想 |
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1段目は床に脚をたてることでフレームが作れるが、2段目を支える方法はどうしようか。案として1段目から脚をたてる方法と宙吊りする方法を比較してみた。 | ||
1段目から脚をたてると、脚がじゃまになるし、強度的にも心配である。宙吊りする方法だと、ゆらゆらして寝にくいのではないか。一長一短である。 |
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結局この二つの折衷案を採用することにした。2段目ベッドは3カ所で支えることにして、前2カ所を宙吊り方式、残りの1カ所は1段目のフレームからイレクターのフレームを立ち上げることにした。 | ||
寝台の幅は2枚構成90cm幅とし、長さは子供の身長を考慮して120cmとした。 | ||
最終構想 |
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1段目2段目を合わせた構想図は最終的に下図のようになった。 | ||
製作 |
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まずはベッドの製作である。ただの板では当然寝心地が悪い。そこで寝心地を向上させるための工夫が必要である。 |
ベッド完成品(表から) |
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まずは柔らかさを出すためにスポンジを貼り付けた。風呂マットと同じ材質ではあるが、風呂マットだと厚みが厚くなるので、5mm程薄い台所用のマットを使用している。 | ||
これで柔らかくはなったが、スポンジに貼ってあるビニールの肌触りは良くないし、汗などの吸湿性も良くない。 |
ベッド完成品(裏から) |
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そこで綿が入っている厚手のホットカーペットカバーを購入し板とスポンジをくるむように折り返して取り付ける。固定には椅子用の鋲を使った。このようにして寝心地の良いベッドが完成しました。 | ||
次はフレームである。一段目フレームを組んだところが右の写真である。 | ||
このフレームは右の写真のようにバラバラ分解できる。(ちょっとわかりにくい写真ですみません) | ||
寝ているときに分解してしまうと困るので、各接続部分には写真3のように釘を利用したはずれ止めをつけるようになっている。脚がはずれることはまず考えられないので、脚はただ差し込んであるだけである。 | ||
このフレームを車内に設置したのが右の写真です。 | ||
ベッドを乗せた状態です。 | ||
ベッドを乗せた時、ベッドがずれると大変なので、ベッドの裏側に蝶番を取り付け、ずれ止めに利用している。なぜ蝶番かというと、ベッドを重ねてしまうときに邪魔にならないよう倒せるためである。 | ||
2段目フレームを取り付けたところが右の写真である。 |
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前2本のフレームは天井の取っ手からチェーンで吊ってあるだけである。 またチェーンの反対端は組み立てるときにチェーンの長さをいちいち合わせないですむように、チェーンが外れないようにしてある。 |
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また、ベッドとフレームの取り付けははめ込み式のイレクター部品を利用しているので位置ずれもなく簡単に取り付けることが出来る。 | ||
左右の位置もフレームのフランジでずれないようになっている。 | ||
以上で完成。親子4人快適に寝ることが出来るベッドが完成した。 | ||
キャンプ用品などの荷物もたっぷり床下に収納できる荷物スペースを備えることが出来た。 | ||
通常、1段目ベッドは上半身部(前半分)を取り外して、セカンドシートを使い、後部はそのまま荷物置き棚として利用している。 |