今日は雨は降っていない。 所々青空の見えるまあまあの天気。 ピーカンでは無いが、まあ良しとしよう。 今日の予定。 朝一番に、段ボールの荷物2個を郵便局に持ち込んで日本へ送る。 その後、車が無ければ行きにくい、郊外の観光地に行くつもり。 キャンカー返却は午後4時までとなっているが、なるべく余裕を持って早く返したい。 |
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ニュージーランド国旗が青空にはためく |
昨日の夜の残り物で、キャンカー最後の朝食を済ます。 その後再びハーバーブリッジを渡りオークランド中心部へ。 昨日は鉛のように沈んだ風景だったが、今日は昨日と違って風景も明るく見える。 |
橋の上からオークランドの町並みを眺める。 スカイタワーが青空に突き出しているようで気持ちいい。高いビルも多く、オークランドがニュージーランド一の都会だと言うことが実感できる。 |
おお、都会だぜ〜。 |
港に近い、クイーンエリザベスU世スクエア・ダウンタウンショッピングセンター内に、郵便局があるとガイドブックに書いてあったので、その近くまで行ってみる。 しかし、車を止める場所がない。 段ボールを持ち込むため、できるだけ近くへ駐車したいが、周辺はバス停や駐車禁止になっている。 仕方がないので、「荷物の積み降ろし時のみ駐車可」の所へ止めて郵便局を探しに行く。 郵便局はすぐ見つかったので、段ボールを持ち込む。 |
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郵便小包は5種類あって、 「Internatiomal Air Track & Trace」「Internatiomal Air with cover」「Internatiomal Air」「Internatiomal Economy with cover」「Internatiomal Economy 」だ。 「Air」「Economy」の違いは、到着までの時間。 「Air」で2週間「Economy」で5週間らしい。 通常はそこまでかからないらしいが、今はホリデーシーズンなので遅れが見込まれるということ。 急いでないとはいえ、5週間はなんぼなんでも時間がかかりすぎなので、やっぱり「Air」かな。 「Track & Trace」は、今荷物がどこにあるかの追跡ができる。 「with cover」は保険付き。ただし保険料の分高くなる。 |
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郵便の種類を選べば後は重量で値段が変わる。 今回選んだのは「Internatiomal Air Track & Trace」で、持ち込んだ荷物の重さは10.36kgと9.85kg。 これで値段は$177.28と$171.11。 国際宅急便よりは安くついたと思うが、やっぱり高い。 中の荷物の時価よりは間違いなく高い。 |
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中の荷物の時価で思い出したが、差し出し時には、中の荷物が何か、値段はいくらかを記入しなくてはいけない。 私が送った物は新品ではない衣類や靴なので、値段なんか算出できないが、適当に記入しておいた。 この値段で日本入国時の税関の処理などが変わるのかな。 |
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さて、無事に荷物の発送も終わったことだし、続いては郊外にあるウェスタンスプリングス(Western
Springs)へ向かう。 ここは広大な公園で、園内には鳥がいっぱいいて、バードウォッチングには最適らしい。 もちろん、にわか鳥博士の駿一の要望だ。 ウェスタンスプリングスまでは中心部から5km程の距離だが、オークランドの道はややこしいので、どう行ったらよいか、良く分からない。 カーナビを頼りに、とにかくやみくもに走る。 何度か曲がるところを間違えて、同じ所をぐるぐる走ったりしたが、なんとかウェスタンスプリングスへ到着した。 |
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ああ、そうだ。 公園に入る前に、また一つやっておかなければならないことを思い出した。 それは飛行機のリコンファームだ。 以前は搭乗48時間前までに、リコンファームが必要で、これをを行わないとキャンセルと見なされ、搭乗できなくても文句が言えなかった。 最近はリコンファームを必要としない航空会社も増えてきているようだ。 ニュージーランド航空はリコンファームが必要か、出発時に確認しておけば良かったのだが、ついつい確認することを忘れてしまっていた。 もしリコンファームが必要なら、しておかないと困ったことになる。 ニュージーランド航空に電話してみる。 出たのはオペレーターではなく、自動応答のガイダンス。 ガイダンスに従って、番号を入力し、リコンファームの案内までたどり着いたが、応答によると、「リコンファームは必要ありません」とのこと。 まずは安心。 |
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鳥の軍団に襲われた〜。 |
公園の中に入ってみると、中はとても広い。 広大な芝生の広場があり、その中を遊歩道が通っている。 向こう側にはこれも広い池があり、公園はその周辺に広がっている様子。 駿一お目当ての鳥は・・・。 いるいる。たくさんいる。 バードウォッチングのように鳥を探す必要はない。 なんと、向こうからぞろぞろやってくる。 大量の鳥が向かってくるとさすがにびびる。 あっという間に鳥に取り囲まれた。 鴨、アヒル、黒鳥もいる。 どうやら、餌目当てらしい。 何もやるものを持っていないので、知らん振りしていると、現金な奴らだ、さっさと別の所へ行きやがった。 |
公園の中を散歩する。 市民の憩いの場らしく、多くの人たちが散歩を楽しんでいる。 芝生で寝ころんだら気持ちいいかなと思って下を見ると、鳥の糞がごろごろ転がっている。 だめだこりゃ。 これだけ鳥がいれば仕方ないわなぁ。 鳥に餌をやっている人も多く見かけた。 これでは鳥も人に近寄ってくるわけだ。 |
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鴨の親子連れも見かけた。 生まれたばかりなのかな、親の後をよたよたと追いかける姿はとてもかわいい。 遊歩道にもちょこちょこ入ってくるので、人にうっかり踏まれたりとかの事故が無いか心配。 大きく育てよ。 じゅる。 |
人に踏まれないように注意注意 |
初期の蒸気車 |
しばらく散歩した後は、隣の敷地にあるモーターット(Motat)という乗り物博物館へ行く。 ここには初期の自動車や電車だけでなく、工業に使われた内燃機関から、電話ボックスまで、とりあえず古い物なら何でも置いてやれ、という感じ。 コレクションの数30万アイテムというのだから驚く。 |
また古い物の展示だけでなく、期間限定の展示として、「Discpver the human body」と題し、人間の体について、色々な模型を使って楽しめるようになっていた。 びろびろ〜んと引っ張り出して、腸の長さが分かる展示や、便秘の状態が硬さで触って分かる展示など、グロテスクだけどおもしろい。 |
何が見えてるの? |
奈菜は金髪の女の子とお城を作っていた。 |
その他にも、Legoの宣伝のためか、Legoブロックを使って自由に遊べるエリアもあり、子供たちは完全にはまってました。 そんなんどこでもできるやん、と言っても全然離れようとせん。まったく。 モータットは大きく2つのエリアに分かれているようだが、飛行機などを展示してあるエリアはかなり離れているようなので今回は断念。 車に戻ることにする。 |
ここでキャンカー最後の昼食を簡単に済ませ、子供たちは外へ追い出し、荷物のパッキング開始。 忘れ物のないようにしなくてはならない。 朝に段ボール2箱分の荷物を郵便で送ったので、何とか荷物はもとのカバンに収まった。 と言っても、クライストチャーチで買った、リュックサックが増えているので、やっぱり荷物は確実に増殖していたようだ。 棚の中や、椅子の下、バンクの中、冷蔵庫、クローゼットなど、忘れ物がないか綿密にチェック完了。 |
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いよいよキャンピングカーでのラストランだ。 オークランド国際空港近くにあるTuiCampersのオフィスまで返却に行こう。 オークランド国際空港は郊外にあるので15kmぐらいかな。 カーナビの地図を頼りに、最短と思われる道を進んでいく。 |
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20号線のモーターウェイを降りてすぐの所にあったガソリンスタンドで最後の給油。 TuiCampersがあると思われる通りに入っていく。 クライストチャーチのオフィスみたいな、小さな町工場風だったら分かりにくいのではないかと心配していたが、オークランドのオフィスはアドベンチャーというレンタルキャンカー屋とオフィスを共用しているようで、建家も大きく、また看板も分かりやすく表示してあったので、すぐに分かった。 ゆっくりと駐車場に入り、車を駐車枠に止める。 さあいよいよ、このキャンカーともお別れの時が来たようだ。 17日間この車で生活し、南島、北島と走ってきた。 今回の旅の思い出はこのキャンカーと共にある。 さすがにちょっと寂しいな。 うれしいことと言えば、ずっと事故や故障無しで走りきったことかな。 |
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荷物を降ろし、最後にもう一度忘れ物の点検。 車を降りて、オフィスに行く。 待っていたのは陽気そうな、ちょっと太めのおばさん。 楽しかったとか?今からどうするの?とか色々話が弾む。 |
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さて車のチェック。 外部収納庫の扉の鍵が旅の途中からロックできなくなったことを言う。 ひょっとしたら私のせいにされて、修理代金を請求されるのではないかと心配していた部分だ。 反応は「色々な人が使っているから、そんなこともあるわよ。ノープロブレム」 ほっ。 |
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外装のチェック。 こちらはものにぶつけた記憶もないので、余裕だったが・・。 「これは何?」 見てみると後部角のプラスチックの部分が縦に1cmほど欠けている。 私は本当にぶつけてないので、「私ではない。なんならクライストチャーチの担当者に電話して聞いてみてくれ」と話す。 女性は電話をかけに戻っていく。 借りるときにもうちょっときっちりチェックしておけば良かったな。 しばらくして女性が戻って来た。 「クライストチャーチの担当者は、チェックの時に見落としたんだろう。問題ない。と言ってくれたわ」と笑顔で話す。 再び、ほっ。 |
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内装のチェック。 女性は私たちがきれいに使っていたので喜んでいました。 ひどい人は、散らかしっぱなしで、皿も使ったまま洗わず放置して返却することがあるらしい。 トイレも汚し放しとか。 信じられん。 |
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全てのチェックが終わり、クレーム項目は無し。 保証金のために渡しておいたカード決済用の用紙を返して貰う。 これで全ての手続きは終了。 タクシーを呼んで貰う。 |
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オークランド観光について教えて貰ったりしているうちにタクシーが到着した。 女性に礼を言ってタクシーに乗り込む。 オークランドのパーネル通りにあるクエストパーネル(Quest Parnell)へとお願いする。 どうやら場所がよく分からないようだ。 ホテルが有名ではないせいかな。 無線で連絡を取り合っていたようだが、なんとか分かったのか、車は動き出した。 あっ、キャンピングカーの前で、最後の記念写真を撮るのを忘れた〜。 まっ、しようがないか。 |
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タクシーはオークランドに近づいていく。 ここでモーターウェイを降りるのかな。 おっ行き過ぎた。 う〜む、ちょっと遠回りされているような気が。 車はオークランド市街の中心まで入ってきた。 パーネル通りは、空港からだと中心街を通る必要はないはずだ。 「おう、にいちゃん、何で遠回りすんねや〜。わしはのぉ、さっきまでキャンカーでここら辺を走り回っていたから、道よう知ってんねんで〜」 と心の中で叫ぶ。心の中ばっかし(^^; 一生のうち、いつかは関西弁のような英語で凄める実力をつけたいものだ。 まぁ、タクシーの兄ちゃんは、ここがスカイタワー、ここが一番にぎやかな場所、などと言ってくれているので、サービスのつもりなのかも。 |
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運ちゃんとタクシーの話になる。 「オークランドにはタクシーがたくさん走っているが、選んで乗らなければダメだよ。うちのが一番安いんだから。エコノミーって書いてあるタクシーなんか全然エコノミーじゃないよ」 露骨な宣伝である。他社の悪口言いまくり。 きっとこの町ではタクシーの競争も激しいんだろうな。 遠回りはしたけれど、無事にホテルの前に到着。 遠回りはしたけれど、そんなに値段は高くなかった。 遠回りはしたけれど、・・結構根に持っている(^^) |
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今日から2泊するクエストパーネルは、見た目ホテルらしくない。 車寄せもないし、ドアボーイがいるわけでもない。 普通のビル。 アパートメントタイプが中心のホテルだからだろうか。 まずはフロントへ。 簡単なカウンターがあるだけ。 でも小綺麗だし、受付の方の感じも良い。 気になっていたチェックアウト時間の件だが、朝6時でもチェックアウトできるとのこと。 ただしチェックアウトの手続きは、前の日の午後7時までに済ませておいて欲しい、ということである。 |
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鍵となるICカードを受け取って、部屋へ向かう。 部屋へ入ってみると・・。 おお、とてつもなく広いではないですか。 豪華ではないけれど、白と黒が基調の落ち着いたデザイン。 なにより綺麗で清潔感がある。 |
広くて落ち着いた雰囲気のリビング |
ツインベッドルーム。寝室は他にもう一部屋。 |
設備は豪華。 超広いリビングダイニングキッチンと、ツインのベッドがある部屋、3人は寝られるキングサイズのベッドがある部屋の計3室。 キッチンには電磁調理器、200リットルクラスの冷蔵庫、電子レンジ。 サニタリールームは2つ。1つには全面ガラス張りのシャワールーム、もう一つにはゆったり使えるサイズのバスタブがついている。 もちろんそれぞれにトイレがある。 他には洗濯機と、なんと驚くことに乾燥機までついている。 もう他には何も要らないというぐらいの設備が揃っている。 これで一部屋税込み$259。その時のレートで約1万8千円。 高いがそれだけのことはある。 |
ホテルで落ち着いた後はパーネル通りの散策に出かける。 ガイドブックには、おしゃれなお店が多く、地元の人もよく出かける所だと書いてある。 確かに、観光客向けの土産物屋は少なく、代わりに飲食店を多く見かける。 建物もちょっとおしゃれなものがあったり。 通りにあったウール製品を扱っている店に入る。 うちのばあちゃんと、女房の実家にはウールのセーターを土産に贈ろうと考えていたからだ。 変な置物とかを貰うよりは喜んでくれるはず。 店のおばあさんは、親切に色々見せては説明してくれる。 たくさんのセーターを見たが、私の母に似合いそうなのがあったので、それを買うことにした。 他の人たちの分は、ピンと来る物がなかったので、明日またオークランドの町で探そう。 |
パーネル通り。おしゃれな建物がある。 |
あ〜ぁ、もう、まったく。 |
パーネル通りを一通り見終わって、一旦ホテルへ戻る。 久しぶりのバスタブへゆっくり浸かろう・・。 と思った瞬間「ガチャン」という音。 何事かと思ったら、駿一が枕を投げて、それが枕元のライトに命中。 ライトが床に落ち、シェードが割れてしまったのだ。 この大馬鹿野郎。なにやっとんねん。 きつくしかった後、駿一を連れてフロントへ謝りに行く。 べそをかいている駿一は教えたとおり「アイムソーリー」 フロントマンは、日本語で「ダイジョブ、ダイジョブ、キニシナイデ」と言ってくれた。 優しいフロントマンでした。 でもやっぱり弁償せなあかんねやろな。 高そうなライトやけど・・。 まっ、しかし息子のしたことだからしゃあない。 |
そう、してしまったことは仕方がない。 気分をすっきり転換して風呂へ浸かる。 やっぱ、これだねぇ〜。 疲れがとれるよ〜。 |
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ほっこりしたところで、さて今日の晩ご飯はどこで食べようか。 子供たちはパーネル通りにあった、日本食の店に行きたいという。 どうやら寿司とうどんに惹かれているようだ。 私と母ちゃんは、どうせ外国の日本料理はおいしくないと、乗り気ではなかったのだが・・。 子供の情熱に負けてやむなく・・・。 店の中は日本的な感じで作ってあったが、厨房の中の人たちは英語でも日本語でも話していないので、韓国の方か中国の方か。 味も期待通りというか、やっぱりというか・・・。 結論。日本料理は日本で食べた方がよい。 |
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ホテルの近所のスーパーでおつまみ、ビール、ワインを買い、2次会の準備。 ついでに朝ご飯のパンも買っておく。 ホテルへ戻り、テレビを見ながらビール、ワインを飲む。 そう言えばテレビを見るのもすご〜く久しぶり。 |
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明日は最後の観光の日。 明後日は早朝にホテルを出発しなければならない。 明日の晩はまた時間が気になって熟睡できないだろうから、今晩ゆっくり眠ることにしよう。 |