wood12月22日 テカポ湖へwood

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今日は朝から少し雨がぱらついたりしてすっきりしない天気である。
カップラーメン、ソーセージ、パンの朝食を済ませる。
最初にしなくてはいけないことは、今日からの本格的なキャンカー生活に備えた買い出しである。
昨日も買い物した巨大スーパーに立ち寄り、調味料や食材を購入する。
日本人には欠かせない米も忘れずに購入。
MidiumGrainという種類が、日本と同じような短い米なので、それを選ぶ。
おっ、うどんも売っている!もちろんこれも購入。
今日の目的地はマウントクック方面。
どこまで行くかは気分次第。

買い物を11時頃終え、とりあえず1号線を南下する。
途中クライストチャーチ市街から出てくる幹線道との合流で少しだけ渋滞したが、後にも先にも出会った渋滞はここだけだった。

草原とまっすぐな道
郊外へ出てしまうと、流れは実にスムース。
それにどこまでも続くかのようなまっすぐな道。
あたりには牧場が広がり、とても気持ちがよい。
制限速度は当然100km/h。

こちらは思うようにスピードが出ないので、80km/h程度で走る。
後続の車にすぐに追いつかれてしまうが、
所々にパッシングレーン(PassingLane)という追い越し車線があるのでそこで後続の車をやり過ごす。

対向車がいないときは、追い越し車線でなくても追い越しをされる。
しかし、こちらのドライバーは十分な安全を見て追い越しをかけてくる。
決して無理はしない。
対向車が遙か遠くで、「絶対いけるやん」というようなタイミングでも、追い越しをしない。

また、あおられたりする事もない。
運転マナーの良さを感じる。
走っていると、キャンピングカーと良くすれ違う。
日本の10倍、いや100倍はキャンカーの密度が濃いのではないか。
キャンピングカー天国を実感させられる。

私の乗っているのと同じ自走式のモーターホームは、圧倒的にレンタルキャンカーが多い。
正面のよく見える部分に、でかでかと会社の名前が書いてあるので一目で分かる。
他にもトレーラーをよく見るが、これは地元の人が乗っているようだ。
途中ラカイア川という大きな川を渡る。
水の色が乳青色というか、独特の色をしている。
川の流れも人間の手が入ってないようで、幾筋もの流れが気の向くままに流れている感じ。
じっくり眺めたかったが、橋の部分は幅が異様に狭く、あまり脇見は出来ない。

昨日のハンマースプリングへ行く途中にも、二車線からいきなり橋の部分で一車線の交互通行になっている道があったが、ニュージーランドはどうやら橋にはあまりお金をかけない主義のようだ。
アッシュバートン(Ashburton)という、そこそこ大きな町で昼食にする。
時間とお金の節約のため、簡単にマクドナルドで済ますことにする。
早速この国でもマクドナルドのお世話になってしまった・・・。
だって普通のレストランは、メニューからどんなものが出てくるか想像しにくいし、よく待たされるし。
マクドナルドはそういう意味で安心感があるんだもん(^^;
ちなみにケンタッキーもありました。
ランギタタ(Rangitata)で右折し79号線へ。
しばらく走り、ジェラルディン(Geraldine)の町を過ぎたあたりから、道路は丘の中を縫うように走るようになる。
アップダウンやカーブはきつくなるが、窓の外には北海道の美瑛の丘のような、牧場や畑のパッチワークが広がる。
広々とした素晴らしい景色だ。
南へ下がるにつれ天気も良くなり、今は良い天気。
天気が景色をより一層映えさせる。

なだらかに広がる丘陵
フェアリー(Fairlie)の町で8号線と合流。
しばらく走ると谷沿いのゆるやかな登りの道になり、登り切ると広大な大地が広がる。
しかしここはジェラルディンあたりの緑いっぱいの大地ではなく、赤茶けた大地で、林や森などは全然見あたらない。
右手にはマウントエドワード(Mt.Edward)が威圧的にそびえているが、この山もはげ坊主。
雄大な眺めだが殺風景とも言える。
道ばたに花が咲いているのが救いか。

おぉ、遠くに雪を頂いた山々が見えてきた。
サザンアルプスの端っこの山だろうか。

それにしても風が強くなってきた。
林や森など、何も遮るものがないから風が強いのだろうか。
私の運転しているキャンピングカーは突風が吹くたびに激しくあおられる。
ハンドルはとられるし、車体はあちこちでギシギシ鳴りやがる。
マジで怖い。

テカポ湖とマウントエドワード
「う〜、何とかしてくれ〜」と思いながら車を走らせていると、目の前に美しい色をした湖の姿が目に飛び込んできた。
テカポ湖だ。

うわ〜、なんちゅう色や〜。きれいやないか〜。
エメラルド色って言ったら良いのか、乳青色と言ったらよいのか、
なんとも形容しがたい色の湖だ。
日本ではこんな色の湖を見たことがない。
湖が見えて、しばらく走るとテカポの町に到着。
ここで軽油を補給する。
初めての燃料補給だ。
ニュージーランドでは基本的にセルフで給油しなくてはならない。
しかし、ここでは店員が手伝ってくれた。
給油が終わると横の店で精算。
軽油42.8Lで$27.3。1Lあたり$0.64。$1=\70として日本円に換算すると1Lあたり45円。安い。
給油完了後、良き羊飼いの教会へ行く。
観光バスの立ち寄り地点になっているようで、教会の周りには多くの人がいる。
行ってみると、おぉ、ええ景色じゃ。

美しい湖の色、湖の向こうにはサザンアルプスも見える。
ただマウントクックのあたりには雲がかかっているのが残念。
教会の周りにはルピナスの花が咲いており、彩りを添える。

教会の中からおきまりのショット

テカポ湖とルピナスの花(見にくい?)
景色を眺めていると、この地でゆっくりしたくなってきた。
まだ3時だが、今日はテカポで泊まることにしよう。
テカポで泊まるとなると・・。
このあたりで有名なツアーとして、日本人の方がやっておられる「スターウォッチングツアー」がある。
テカポのあたりは晴天率が高く、星空を見るのに適しているらしい。
これに参加しなくては。

電話をして予約する。
予約はOKだが、直前の天気により実施するかどうか決まるので、9時半には必ず確認の電話をして欲しいとのこと。
ちなみにツアー開始は10時。この時間にならないと空は暗くならない。
続いて、今日泊まるところを決めなければならない。
テカポ湖畔にはレイク・テカポ・モーター・キャンプ(LAKE TEKAPO MOTOR CAMP)があるので、そこに行ってみることにする。
パワーサイトの空きがあったので、無事チェックイン。
ここではサイト指定され、サイトの場所も広くはないが、まぁ満足。
テカポ湖も見える。

サイト内の様子。ちょっと狭い。
今日の晩ご飯はご飯にカレー。
やっぱり米はうまい。

9時半まで時間があるので、洗濯したりして時間を潰す。
6時頃から風が強くなり、サイト内の大きな木も揺れるほどになり、湖にも白波が立ち始める。
しかし天気は良いので、スターウォッチングには問題ないはず。
さて9時半になったので確認の電話をしようと携帯電話を手に取る。
風はまだ強いようだ。
携帯の表示は「圏外」
あちゃ〜、しまった〜。
ここはテカポの町から少し離れているので電波の入りが悪いんだ〜。

仕方なしに、強風の中、5分ほど離れたところにある公衆電話ボックスまで走った。
「カード専用」
そう。ニュージーランドでは専用カードを使った公衆電話が主流で、コインでかけられるものは少ない。
万事休すか。

ふと携帯電話を見るとアンテナが1本立っている。
これで何とか連絡がとれる。
しかしこの強風のせいか、電波状態がメチャメチャ悪く、つながったり切れたり。
やっと相手とつながり、お話が出来た。が・・。
「今日は強風のため中止」

そんな〜。こんなに苦労して電話したのに〜。

強風の中とぼとぼと車へ帰る。
顔に当たる砂粒がやけに痛かった。

もう寝る。

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