wood12月24日 マウントクックビレッジwood

line

相変わらず激しい風が吹いているが、昨日よりはまし。
一晩中風が吹き続け、安眠が出来なかった。

昨日の夜の残りご飯をチンして、お茶漬けで朝ご飯。
こういうときには、電源をフルに使えるパワーサイトがありがたい。

今日の目的地はマウントクックビレッジだが、明日はクリスマスホリデーなので、今日中に明日の分の食材も買い出ししておかなければならない。

テカポからマウントクックビレッジの間で、大きな町はと地図で探してみると、すこしだけ寄り道になるがトワイゼル(Twizel)という町がある。
まずはここへ行くことにする。

テカポ湖を後にして、8号線でトワイゼルへ向かう。
周りはやっぱり雄大だが殺風景な世界。

あぁ、奥の雲の向こうには、
マウントクックがあるんだろうな。
しばらく走るとプカキ湖が見えてくる。
ここもテカポ湖と同じ乳青色の美しい湖。
サザンアルプスの方角を見てみると、昨日と同じく雲の中。
マウントクックの「マ」の字も見えない。それだけが残念。
湖畔に景色の良い駐車場があったので立ち寄る。
ここの駐車場には珍しくトイレがある。
いくらキャンカーにトイレがあるといっても、できるだけキャンカーのトイレは使いたくない。
この駐車場のトイレをありがたく使わせて貰う。

その後湖畔でぶらぶら。
景色を楽しんだ後、再びトワイゼルへ。

怪しいサングラスの団体
マウントクックビレッジへの分岐を曲がらず、そのまままっすぐ10kmほどいくとトワイゼルの町がある。
大きなスーパーは無いが、銀行や食料品店、雑貨店がショッピングモールを形成している。

まずは銀行で両替。明日から祭日と週末で4日間銀行が閉まるので、少しだけ多めに両替しておく。
スーパーで買いだし、雑貨店でサンダルやらカレンダーやら購入し、その後、目的地マウントクックへ向かう。
マウントクックへ向かう80号線を、プカキ湖を右に見ながら快適ドライブ。
しかし、マウントクックビレッジへ近づくにつれ天候が悪くなってきた。
曇りなら良いのだが(マウントクックの姿が見えないので曇りも嫌だが)どうやら雨が降っている様子。
雨で大地が煙っている様子が遠くからでも見える。

「雨よ降るな」という願いも虚しく、車は雨の中へ。
マウントクックでは是非とも晴れて欲しかったのだが、無念。
明日に期待するか。
マウントクックビレッジに到着してまずはビジターセンターへ。
ガイドへブックによると、キャンプグラウンドの使用料はここで払わなくてはならないと書いてあった。
建物の中に入ろうとすると、入り口のところに天気図が貼ってあった。
低気圧がニュージーランドを通過しようとしている、というのは分かったが、この後どれぐらいで天気が回復するのか、あるいはしないのかというのがよく分からない。
この地域の天気予報も書いてある。それによれば明日は曇り。
ピーカンの晴れというのは無理のようだ。がっかり。

まずカウンターでキャンプ場の申し込みをする。
「キャンプ場を利用したいのですが、ここで料金を払うんですよね」
「いえ、現地に料金箱があるので、そこに料金を入れておいてください」
野菜の街頭販売のような、おおらかなシステムだ。
礼を言ってカウンターを離れる。

このビジターセンターにはマウントクック周辺の山岳模型や、地図、絵はがきなどが置いてある。
目に留まったのは自然に関する本。
「楽園の鳥たち」というニュージーランドの鳥の解説書(日本語)や花の本を子供たちのために購入する。
その他、ニュージーランドの景色が印刷してあるトランプなども購入。
さて、昼時になった。
今日の夜は食材節約のためにハーミテージで食べようと考えていたので、偵察を兼ねてハーミテージに向かう。
ハーミテージはビジターセンターより、少し上にあるが、距離がないので歩いていくことにする。
雨は、今は上がって曇り空。

ハーミテージの前は凄い混雑。バスが次々とやって来る。
日本人の観光客の密度が非常に高い。
皆昼食を食べに寄られるのだろうか。

人をかきわけレストランへ向かう。
中に入ってみると、人は多いがとても広いので、そんなに混雑している感じではなく、空席もある。
料理はバイキング形式のようだ。
カウンターで値段を聞いてみる。
全員合わせて$112.5!!高い!!
しかし、それで断れないのが私の気の弱さ。
そして子供たちはバイキングが大好き。もう料理の品定めが始まっているぅ〜。
仕方がない・・・席に案内して貰う。

座った以上は、元は取るぞ(あぁ悲しき貧乏人)
料理に突撃だ〜。
高いだけあって、なかなかメニューも豊富でおいしかった。
特にローストビーフやラムステーキなどを重点攻撃し、見事敵を全滅させた。
デザートのケーキも色々あり、食べきれないのでナプキンでこそっと包む。
いや、満足満足。
食事を終え、ハーミテージの前を散歩。
駿一は庭にいる鳥を見つけ、早速さっき買った本で調べて「あれはパラダイスシェルダックや」とかなんとか。
さすが将来のへんたい、いや天才科学者だけのことはある。

ハーミテージの前。鳥の観察中

腹まわりの違いには目をつぶってね。
私はヒラリー卿の像の前で記念写真。
エドモンド・ヒラリー卿が人類で初めてエベレストへの登頂を果たしてから50周年たったことを記念し、この夏に建てられたばっかりのようだ。
腹もこなれたので、ホワイトホースヒルのキャンピンググラウンドに向かう。
キャンピンググラウンドはマウントクックビレッジから2kmほど奥に入ったところにあり、
設備は簡単なトイレのみ。
まったく普通のキャンプ場だ。
ただここはフッカーバレーを歩く人たち用の駐車場にもなっているので、昼間はそれなりに車が多い。

ハーミテージは昔この場所にあったらしいが、洪水?で流されてしまい、今の場所に移転したらしい。

キャンプ場らしいキャンプ場

フッカーバレートラックを行く。
さて、天気も良くはなっていないし、時折小雨もぱらつく天気だが、車の中にいても仕方ないので、散歩に出かけることにする。
明日歩く予定のフッカーバレートラックをちょっとだけ歩こう。
雨に備えて当然合羽着用。
キャンピンググラウンドから始まる道は広くて歩きやすい。
良く整備されている。
道ばたにはそこここに花が見られるので観察しながら歩く。

花の名前は調べ中

アルパインメモリアル。岳人の魂に黙祷
途中細い分かれ道があって、その道が続いているのは、アルパインメモリアル(AlpineMemorial)。
この地の山で遭難された方々のための慰霊碑だ。
岩がゴロゴロして歩きにくい道を登っていく。
登り切ると慰霊碑の前。
視界が開けて、きっと晴れていれば山々の素晴らしい景色が見えるに違いない。
しばし黙祷。

ミューラーレイク展望台
道を引き返し、再びフッカーバーレートラックを歩く。
再び分かれ道があり、今度の行き先はミューラーレイク(Mueller Lake)を見下ろす展望台。
ミューラーレイクは白灰色に濁った湖で、そこから流れ出す川も白灰色に濁っている。
これがプカキ湖まで下っていくと、あの不思議な乳青色になるのだから不思議だ。
ミューラーレイクを眺めていると、日本人ガイドに連れられた日本人ハイキングツアーの一行がやって来る。
解説が日本語なので、自然と説明が耳に入ってくる。

この辺りの岩は、削れると非常に細かい白い粒になる。
岩が氷河に削られ、溶け込み、運ばれ、ミューラーレイクで氷河が溶けるとこの岩の粒子のせいで白い色になるのだそうだ。
プカキ湖まで運ばれるれと、白い粒子は底に沈み、あの青色になると。
いやぁ、勉強になりました〜。ツアー代金払わにゃいけませんな〜。
この展望台から少し下ると、第一の吊り橋がある。
この橋の上から見ると、白い川の激しい流れをよく見ることができる。
しかし、吊り橋は頼りなくゆらゆら揺れるので、ゆっくりと見る気にはなれない。
とっとと渡る。で休憩。

今から橋を渡りま〜す

キャンピンググラウンドへ戻ってきました。
さてさて、今日の散歩はここまでとし、キャンプグラウンドに引き返す。
まだ夕食には早い時間なので、旅の家計簿を付けたり、今後の旅程を色々考えたりして
のんびりと時間を潰す。
夕食は食材を節約するためにまたもやビレッジへ向かう。
子供たちはハーミテージのバイキングをまた食べたそうだったが、お金も節約しなくてはならないので、ビジターセンターの隣にある別のレストランへ行くことにした。

ここで頼んだフィッシュアンドチップスのボリュームは凄い。
とても一人では食べきれない量です。
この頃にはニューへジーランドの一人前の量の多さを理解していたので、4人で3種類の料理しか頼んでいなかったのですが、
それでも食べ切れませんでした。
もったいないので包んでお持ち帰りに。
アルコール込みで$90。やっぱりハーミテージよりは安かった。

あぁ、お腹いっぱい〜。
再びキャンプグラウンドに戻り、早速買ったトランプを使い、家族でど貧民などして楽しむ。
雨は上がっているので天気は回復傾向か。

明日の天気が気になる。

line

prevbacktopnext