wood12月28日 ミルフォードサウンドwood

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朝6時頃起きたら、予想に反して比較的良い天気。
青空も見えている。
前夜は半ばあきらめて、今朝はゆっくりするつもりだったが・・どうしよう。
「行けば?天気良さそうやん」という女房の神の声。
よし、行くぞ。
ミルフォードサウンドへ急遽出発することに。
今の天気だったらミルフォードサウンドのマイター・ピークが見られるかもしれない。
時間が遅くなったらまた天気が悪くなるかも。
急いで出発しよう。
後ろをベッドのままにして、子供らをそこに寝かし走り出す。6時半。
走り出すと思っていた以上に良い天気。
テ・アナウ湖の対岸のマウントライアル(1905m)が新雪らしき、雪をかぶった姿を見せている。
昨日の夜の雨は、山では雪だったのかも。

テ・アナウ湖を眺める

平原の向こうに白い雪を戴いた山々が
走っていくとマウントエグリントン(1859m)やモファットピーク(2085m)なども素晴らしい山容を見せてくれる。
この道路は最初テ・アナウ湖岸、続いて牧場、さらに原生林と車窓の風景を変え、
それに山、川が彩りを添える素晴らしい道。
山もそんなに標高は無いが、そのごつごつした男性的な山容で、さらに山頂付近に雪をかぶって迫力がある。
最も見たかったニュージーランドの風景の一つがここにある。感激。

男性的な山容
問題の天気だが、ルートバーントラックという有名なトランピングコースの始点(終点?)であるザ・ディバイド(TheDivide)あたりから雲行きが怪しくなり、雲が多くなってくる。

道路の方も、登りの山道となり、道幅の狭い場所もあったりして運転しづらくなる。
こんな場所で大型バスと出会ったら嫌だな。
ミルフォードへ行く道はこれだけ。すなわちこの道路は大型バスが大量に行き来する。
幸いなことに、朝まだ早いので、ミルフォード側からのバスは全くやってこない。
えっちらおっちら、坂を上りきると突然、雪をまぶした岩壁が目の前にそびえ立ち、その下部にはトンネルが口を開けている。
ニュージーランドへ来て初めてのトンネル。
ホーマートンネルだ。

今中に入った。

トンネル内には一切照明がない。
明るい場所から急に暗い場所に入ったので、目の前が何も見えなくなる。
おまけにトンネルに入ると、入り口までの登り坂が、いきなり急な下り坂に変わる。
吸い込まれそうだ〜〜。不思議な感覚。
トンネル幅も大型バス2台が何とかぎりぎりすれ違いできる程度。
うぉ〜、恐えぇぇ〜〜。
幸いまだ朝が早いので、向こうからバスが来ることもなく通り抜けられた。
と思ったら続いて急な下りのきついカーブの連続。
ブレーキが心配なので、ギアをセカンドにしてゆっくり下る。
帰りに登れるんかいな〜。
天気は、やはりというか、分厚い雲に覆われていて、今にも雨が降ってきそう。
マイターピークなんて見えやしない。
こうして9時前にミルフォードサウンド到着。
どこが駐車場で、チケット売り場で、乗船場か、分からないので、目についた建物に飛び込む。
どうやらここはカフェのようだ。
訊ねてみるとここでもクルーズのチケットは買えるらしい。

そこで9時半の船のチケットを買う。
朝の時間なので子供は無料とのこと。
さらにまだ観光客は少なく船は空いているらしい。
ラッキー。朝早く出てきた甲斐があった。
大人二人分で$80。
駐車場と乗船場の場所を教えてもらってカフェを出る。
乗用車の駐車場と乗船場は少し離れている。

車を駐車し乗船場まで歩いていく。
歩いている途中、雨が降ってきた。
あぁやっぱり雨になったか。

今からクルーズ船に乗船
乗船場の建物は大きく綺麗な建物。
さすが有名観光地。
バスならここまで乗り入れ可能のようだ。
カウンターで船の場所を教えて貰い、雨に濡れないように、急いで船に向かう。
待っていたのは比較的小型の船。
朝ご飯をまだ食べていなかったので、船内のテーブルでパンなどを食べながら出航を待つ。
船は静かに出航した。
出航するとすぐ右側に大きな滝が見えてくる。
ボーエン滝(BowenFalls)だ。
いきなり迫力の歓迎。
これからのクルーズが楽しみだ。

ボーエン滝

幻想的なフィヨルドの風景
港を出てフィヨルドへ。
両側に山が迫るフィヨルドの風景が目に飛び込んでくる。
ただし山のてっぺんの方は雲の中。
あぁ、晴れた姿を見てみたい。
船は港の対岸側、すなわち南西側の絶壁に向かって進んでいく。
どうやらサウンド内を時計回りに周遊するようだ。

左舷側に崖が大きく見えるようになってきた。
おぉ、はるか上方の崖の上から幾筋もの細い滝が海に注いでいる。
これは雨の時にしか見られない滝らしい。
やった〜、運が良かった〜、と言って良いものか・・。

晴れても雨でも楽しめるというのがミルフォードサウンドの売りだが・・。
やっぱり晴れの時がいいよね〜。

細い滝が絶壁のあちこちに

タスマン海に出た!!
船はフィヨルド内をずんずん進んでいく。
うねりが激しくなったと思ったら外洋が見える。タズマン海だ。
海らしい、広々とした水平線。
むっ、沖合は少し明るいが・・。天気は回復傾向?

船はここでUターンし再びサウンド内へ戻っていく。
ある岩場で船が速度を落とした。
何かと思ったら大きな岩の上にアザラシが寝そべっている。
ここはシールポイントというらしい。
どう見ても登るところが無い岩なのだが・・。
アザラシはどのようにしてこの岩場の上に登ったのだろうか。

岩の上のアザラシはどうやって登ったの?

これからもっと接近していく。飛沫が冷た〜い。

スターリング滝(Stirling Falls)の横を通る。
落差が151mもあるらしい。
雨のせいか、言葉には表せないほどの水量。
船はサービス精神旺盛で、滝のすぐそばまで近寄っていく。
おぉ霧のようになって飛び散った飛沫が飛んでくるじゃないか。
カメラを隠さなければ。
あぁでも写真を撮りたい〜。
うろうろしている間に船は通り過ぎていく。
このあたりの崖も凄い。
まさにフィ・ヨ・ル・ドという感じ(どんな感じ?)
海中からほぼ垂直に雲の中まで絶壁がそそり立っている。
上向きに眺めていたら首が痛くなる。
ここを登らないと足を舐めさすぞと言われたら、迷わず足を舐めますよ。わたしゃ(^^;
それほどまでに凄い迫力。

断崖絶壁以外に表現のしようがない

少し青空が・・。
このころから雨もやみ、雲が上がってきた。
頂上までは見えないが、雪を戴く山も姿を現してきた。
船はハリソン・コーヴという入江に。
ここにはミルフォードサウンドの水中を見ることができる観察所がある。
ここへ行くには別料金が必要だ。
大したことがないと思い、今回は申し込みをしておかなかった。
しかし思っていたよりもはるかに多い、半数ぐらいの人たちがここで下船していった。
行った方が良かったのかな・・。

出発時に見たBowenFallsが再び見えてきた。
もう船旅も終わりのようだ。
港の空き待ちなのか、船は港の手前で停船する。
シーカヤックに乗っている人たちの姿が見える。
気持ちよさそうだ。
今度機会があったら、あれにも挑戦したいものだ。

振り返ると、フィヨルドの景色も、出発時より雲が上がって断然良い。
あぁ、晴れたときに絶対また来なければ。

もっと晴れろ〜!!無理か・・。

いよっ!船長!!
何隻か遊覧船が出ていって、入れ違いに船は港に入港した。
子供たちの記念に、舵輪を持った姿を記念撮影させてもらい、その後上陸。
天気は雲が多くいまひとつ。
だが雨もすっかり上げっており、せっかくなので三脚を取り出して集合写真を撮影。
結局マイター・゜ピークの姿を見ることができなかったが、フィヨルドの景色を堪能させて貰いました。

しつこいようだが「もう一回天気の良いときに来たい。来たい来た〜〜い。」

曇りでも綺麗です。でも・・・。
車を駐車場から出す。
時間は1時前だが、駐車場は満杯。
止めるところを探す車が場内をうろうろしている。
個人の車で行く場合は、できるだけ早く来るか遅く来るかして、ピークの時間からずらすようにした方がよいと思う。
ミルフォードサウンドを後にし、テ・アナウまで行きと同じ道を戻っていく。
というかこの道しかない。

帰りのホーマートンネルまでの急な登りも、上れるかどうか不安だったが、2速でなんとか登り切り、ホーマートンネルも大型バスとすれ違うことなく通過。やれやれ。

天気が良ければザ・デバイドからキーサミット(KeySummit)へ登ろうと思っていたが、やはり雲が多く、頑張って登っても周りが見えないだろうし断念。
ここにも天気の良いときに是非訪れたい。

ルピナスの花が咲き乱れる草原
帰る道々、写真を撮りながらテ・アナウを目指す。
行きより雲は多いが、雨は大丈夫そう。
ミラーレイクに立ち寄る。
何の変哲もない湖だが、無風の時には周囲の山を鏡のように映し込むらしい。
看板が逆さに設置してあり、湖に映った字がまともに見える。
しゃれがなかなか効いている。

ミラーレイクの看板
テ・アナウ着3時半。
このままクイーンズタウンまで走ろうかと思ったが、やっぱり疲れたのでテ・アナウにもう一泊する事にする。

昨日とは別のホリデーパークに泊まろうかと思ったが、収容台数が少ないそうで、満員と断られ、結局また昨日と同じキャラバンパークにチェックインした。
その後、テ・アナウの市街へ。
まずは観光案内所に行く。
「おい、ね〜ちゃん、雨降ってへんやんけ〜。ようも昨日は雨や言うて、へこましてくれたなぁ〜」
と言いに行ったわけではなく、明日のクイーンズタウンでの乗馬を予約しに行ったのだ。
朝早くに出れば、クイーンズタウンには午前中に着けるだろうから、午後一のツアーに申し込んだ。
しかし残念、3人分なら空きがあるが、4人はダメとのこと。
仕方ないので夕方のツアーを予約する。
その後土産物屋をぶらぶらする。
欲しかったニューへジーランドの国旗をゲットし満足。
ゆ〜ろぴおちゃんの入り口に飾ろう。

食事は町のバーで食べた。
初めてベニスン(シカ肉)を食べたが、脂身が無く、あっさりとしていてなかなか美味。臭みも無い。
脂っこいのが苦手な人にはお勧め。

明日は朝からクイーンズタウンへの移動だ。
早めに寝ることにしよう。

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