wood12月29日 クイーンズタウンwood

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今日も早起きして6時半にテ・アナウ出発。
昨日より天気は良くない。時折雨も降っている。
ミルフォードサウンド観光は昨日でちょうど良かった。

94号線を戻り、モスバーン(Mossburn)の町で左折、ファイブリバーズ(FiveRivers)で6号線へ合流。
一路クイーンズタウンを目指す。
途中のレストエリアで朝食を作って食べ、さらにクイーンズタウンを目指す。
キングストン(Kingston)の町を通過するとワカティプ湖が見えてくる。
青くて美しい湖だが、道は湖岸の崖にへばりつくように走っている。
おなじみのガードレールも無いグネグネ道の、湖側の車線を走るので、ビクビクしながら車を走らせる。

ワカティプ湖畔の駐車場で

The Remarkables 荒々しい山容
右側にリマーカブルズ(The Remarkables)という荒々しい風貌の山が見えてくると、道路は湖を離れる。
あぁやれやれ助かった〜。
ほっとして対向車線を見ると、車が2台止まっている。
「なんでこんな所に・・邪魔やのになぁ・・」と思いながらよく見てみると、後ろの車に乗っているのは女性の警察官。
どうやら覆面パトカーにスピード違反で捕まったらしい。
ほぇ〜、ニュージーランドにも覆面パトカーが走っているんだ〜。注意せなあかんな〜。
と思ったが、よくよく考えると、スピードの出ないキャンピングカーでは心配する必要もない。
天気も良くなってきたのでリマーカブルズをカメラで撮影していると、
「うも〜っ」
げっ、後ろの牧場の、鉄仮面のような顔をした牛が団体で近寄ってくる。
普通の牛ならそんなに恐くないが、鉄仮面のような顔は迫力がある。
「な、何で近寄ってくるねん。わしらがいったい何をしたっちゅうねん。」
鉄仮面牛に問いかけても返事はない(当たり前か)
ここは逃げるが勝ち、とっとと退散する。

鉄仮面牛がじっと見つめる。恐い・・。

ホリデーパークにて
クイーンズタウンには10時頃到着。
着く頃には、天気が良くなってきた。
そのままQueenstown Lake view Holiday Parkにチェックインする。
このホリデーパークは市街地に近く、またスカイライン・コンプレックスというゴンドラの乗り場に近いので観光にも便利。
昨日テ・アナウのビジターセンターで、このホリデーパークの予約を入れて貰おうとしたのだが、電話での予約は受けられないと断られている。
ひょっとして便利な場所だから無茶無茶混んでいるのかな、と心配していたが、さすがにこの時間ではまだガラガラである。
指定されたサイトに駐車し、まずはスカイライン・コンプレックスというゴンドラに乗りに行くことにする。
ちなみに世界一傾斜が急なゴンドラらしい。
これに乗れば、街を見渡せる展望台へ行くことができる。

また展望台だけではなくパラグライダーもここから大空へ飛び出すし、リュージュといって斜面のコースをコロのついたソリで滑り降りるというアトラクションもある。
子供たちのお目当てはこのリュージュ。

ホリデーパークの入り口

スカイライン・コンプレックス乗り場
乗り場へ行ってみると、おぉ、人が並んでいる。
ニュージーランドに来てから行列に並ぶのはこれが初めてかもしれない。
10分程並んでチケットを買いゴンドラに乗る。
買ったチケットはゴンドラとリュージュ1回分がセットになったファミリー券$52。
ゴンドラに乗るときにおねぇさんが、「こちらを向いて〜はいっ」と写真を撮ってくれる。
日本でも観光地でよく見る風景だ。帰ってきたときには写真が壁に貼ってあるのだろう。
ゴンドラはぐんぐん高度を上げていく。
さすが世界一傾斜が急なゴンドラだ。
目の下にはクイーンズタウンの町並みとワカティプ湖(Lake Wakatipu)が広がっていく。
その向こうには雲のすっかりとれたリマーカブルズの山並みが見える。
気持ちいいです〜。

途中崖のところにバンジージャンプの踏み台がある。
これをやってみようと言う神経が私にゃようワカラン。
この時には誰もやっていなかったが。

クイーンズタウンの町並み

展望台から見たホリデーパーク
山頂に着いて、ゴンドラ降り口を出たすぐの所に、キウイマジック(KiwiMagic)というシアターがある。
ちょうど上映時間だったので、せっかくだから見ていくことにする。
キウイマジックはコミック仕立てのストーリーで、ニュージーランドの自然とアクティビティを紹介する映画である。
音声は当然英語だが、日本語音声の流れるヘッドフォンも無料で貸してくれる。
わたしゃ意地になって英語で聞いてましたが、コメディなので英語がよく分からなくても楽しめました。
続いて子供たちのお待ちかね、リュージュ。
自転車で使われているような流線型のヘルメットが箱に入って置いてあるので、自分にぴったりのサイズを選び、出発点へ行く。
初めての人には、走り出し方、曲がり方、ブレーキのかけ方を丁寧に説明してもらえる。
通常ハンドルは一番前に出ていて、この状態が車で言うサイドブレーキがかかっている状態。
手前に少し引くと、サイドブレーキが解除されフリーの状態に。
さらに引くとブレーキがかかりだす。この引っ張りかたで、速度を調節する。
進む方向は自転車と同じようにハンドルを回して決める。
これだけ。
説明が終わると、説明した印として、手の甲に「LUDE」と書いたスタンプを押してもらえる。
次からはこの印を見せればそのままリュージュに乗れる。

私も試しにやってみた。
最初と言うことで、初心者コースと上級者コースの2つあるコースのうち初心者コースへ。

リュージュは言うならばゴーカートの斜面版だが、加速は坂道による重力のみなので、早く走り抜けるには、いかに速度を落とさずカーブを曲がっていくかがポイントになる。
曲がり方もハンドルに頼らずに重心移動で曲がっていく感じが良さそう。
最初は曲がり方にとまどいましたが、慣れるとスピード感がたまらない。
タイムトライアルなんか始めたら、・・・これははまる!!

これは、はまるよ!!

lリフトの下にはリュージュが。
下まで下ってしまうと、リフトに乗って出発点へ戻ることができる。
リュージュもリフトの下に引っかけられて出発点へ戻ってくる。
なかなかよく考えられた仕組みである。

子供たちは一回のみで満足するはずがないので、回数券を追加で購入。
5回券で$20、ちょっと高い?
しばらくは子供の滑る姿の見学と撮影をしていたが、是非もう一回滑りたい。
ということで、最後に上級者コースにチャレンジ。

上級者コースというだけあって難易度は高い。
カーブがきついし、斜度が大きい。
落ちるかと思うような急斜面のあとに、急な左カーブがあるところでは減速しきれずひっくり返るかと思った。
でもおもしろかった〜。
このアトラクションに人気があるのがよく分かる。

あれれ、後ろに付いていたはずの子供たちがいない。
まさかオーバースピード→転倒!→怪我!!
ひょっとして!?まさか!!
心配してコースを見に行こうかと思っていたら、駿一が、続いて奈菜がやって来た。
急カーブで減速しすぎて止まってしまったらしい。
やれやれ、ほっ。
子供たちはもっとリュージュをやりたそうだったが、きりがないので、昼食にする。
その後ゴンドラで下界へ。

ゴンドラを降りると、案の定ゴンドラで登るときに撮られた写真を売っている。
断るのが苦手な私だが、あんまり写りが良くないのでやめた。
ゴンドラの駅を出てすぐのところにキーウィ&バードライフパークがある。
入り口が赤色で、キーウィの形に切り抜いてあるので一目で分かる。
すっかり鳥博士気分の駿一の要望でここに入ることにする。

最初にキーウィが飼育されている建物に入る。
暗くなっているのはウィローバンク野生動物公園と同じだが、ガラス張りになっているのがちょっと違う。
ここでもガラス越しだが目の前でキーウィのちょこまかと動く姿を楽しむことができた。
当然ここでもフラッシュを使った撮影は禁止。
なんとか撮像素子の感度を上げノーフラッシュで撮影してみたが、ブレブレで全くダメだった。

入り口は横にあります。
跨いではいるわけではありません。

いたずら者のキーア
続いてキーアのケージに行く。
キーアはいたずら者の鳥らしく、弁当などを食べていると横取りしていくこともあるらしい。
でもその羽の色はなかなか綺麗です。
通路をあるいていくとプケコという鳥が近寄ってきた。
テ・アナウで見たタカヘは、このプケコの進化系で(ポケモンか?)先祖は同じだそうだ。
色合いはタカヘとほぼ同じで、プケコの方がちょっとスリム。
大きな違いはプケコは飛べること。
外敵のいなかったニュージーランドで飛ぶ必要が無くなり、飛べないように進化したのがタカヘ。
進化した方が絶滅しかかっているのは、ちょっとかわいそう。

プケコにちょっかいを出す子供たち

恐竜に見える?
プケコやキーアと戯れながら、広場へ行くとライブショーをやっていた。
いろいろな鳥を見せながらその特徴を紹介してくれる。
子供たちに訳してくれと言われるが、それがなかなかできないのよ・・。
ごめんね。
ライブショーの最後にトゥアタラというトカゲの紹介があった。
これは2億万年以上前から進化していない、恐竜の生き残り?とのこと。
そう言う目で見ればそう言う風に見える!?
ホリデーパークに戻ると3時、乗馬のお迎えは4時なのでまだ少し時間がある。
シャワーを浴びて時間を潰す。
最初の頃はシャワーだけなんて嫌だなと思っていたが、最近ではそれなりにすっきりと感じるようになった。
慣れとは恐ろしい。
4時前にホリデーパークの受付の前へ行き、迎えの車が来るのを待つ。
4時少し過ぎにShotoverStablesと側面に書いた1Boxカーがやって来た。
乗り込んでみると、既に東洋系のファミリーが乗っておられた。
英語をしゃべっておられたので香港の方かな。

車はアロータウンの方面へ走る。
運転しているのは女性のドライバーなんですが、無茶無茶荒いです。
山道のカーブでも100km/hぐらいでビュンビュン飛ばしていく。
これがこちらでは普通の運転なのかな。
ニュージーランドへ来てから他人の運転というと、市街地のタクシーしか乗ったことがないのだが、それはこんなに荒くはなかったよな〜。

そりゃ〜、こんな運転されたら、キャンカーがどんなに頑張ってもすぐ追いつかれるわなぁ。
キャンカーではこんな運転は絶対無理です〜。

あっちに振られ、こっちに振られしているうちに、10分ぐらい走ったろうか、牧場のようなところにやってきた。
牧場にはさらに2人の子供が待っていて、今日のツアーはうちの4人、東洋系家族の4人、その子供の2人の計10人のようだ。
2人の子供は慣れている様子だったし、親もいなかったので地元の子供かな。

10頭以上いる馬は自由気ままに草を食べている。
今までの乗馬体験といえば、係員に手綱を持って貰い、決められたコースをぐるっと一周、というぐらいしか経験がない。
今日のツアーは自分で手綱を持って、一時間以上、馬に乗って散策に出かけるらしい。
はたして馬が初心者の我々の言うことを聞いてくれるのだろうか。
馬に乗る前に、女性のガイドが簡単な馬の操り方を教えてくれる。
手綱は通常、緩めて持っておき、曲がりたいときは馬の首を行きたい方向に曲げるように、そちら側の手綱を絞る。
止まるときは両方の手綱を引いて、動き出すときは手綱を緩め足で馬の腹を蹴る。
説明だけ聞くと簡単そうだが、相手は生き物。
どうなるか。
説明が終わると、ガイドが一人一人にぴったりな馬を選択してくれる。
子供たちには小振りの馬、私にはがっしりした馬という具合に。

その馬に順番に乗っていく。
最初は駿一、続いて奈菜、そして母ちゃん。
皆上手に乗っていく。

一人で乗ってるよ
重くてごめんねと言いながら、私にあてがわれた馬にまたがる。
ヒラリと言うわけには行かないが、なんとかスムーズに乗れた。
さっそく操ってみようと思ったが、馬は勝手に草を食べに歩いていく。
「おいおい、なぁ、こら、言うこときかんかい〜!
こんなんで大丈夫だろうか。

しかしそんな心配は無用だった。
良く訓練されている馬たちです。

ガイドの女性が乗った馬が歩き出すと、ちゃんと順番に歩き出してくれました。

実際はもっと急に感じた〜
あれぇ〜〜、出発後いきなりの難関だ〜〜。
「えらい下り坂のじゃないか〜!」
実際はそんなに急ではないのかもしれないが、馬の背中は目線が高い。
すごい急坂に見える。
こんなところ、本当に降りられるのおぉ〜〜
しかしそんな心配は無用だった。
良く訓練されている馬たちです。

自分でルートを探し、ちゃんと降りてくれる。
しか〜し、平地を歩くのに比べて馬の揺れは激しい。ずんずんくる。
こちらは振り落とされないように、あぶみを踏ん張り、鞍の取っ手を掴むので精一杯。
馬のコントロールどころじゃない。

一列に順序よく
下りの崖をクリアして(してもらい?)、馬一頭が通れる程度の幅のトラックを歩いていく。
乗っているとやっぱり慣れてくるもので、ちょっと馬を操ってみたくなる。
すこし広い場所に出たときに、手綱を引っ張ってみる。
まずは右に。おぉ、ちゃんと曲がってくれる。
次は左に。おぉ、かしこいかしこい。
まじめにお仕事している馬さんの邪魔をしては悪いので、この程度しかしてませんが、馬が意図してくれた通りに、ちゃんと動いてくれると楽しい〜。
トラックは緩やかに下っていき、ショットオーバー川が見えてきた。
このあたりになると、すっかり慣れて、馬の背中というものが楽しく感じられる。
馬の振動に会わせて、自分でもリズムを刻むような感じ。
パッコパッコ、パッコパッコ。

ショットオーバー川には川を高速で走り回るジェットボートが走っている。
パッコパッコ、パッコパッコという馬の振動を楽しみながら手を振ってみる。
ジェットボートの人たちも手を振り返してくる。
とても良い気分です。

荒野の4人(^^;
ショットオーバー川の河川敷で馬に乗りながら小休止。
家族揃って馬に乗っている写真を撮って貰う。
さてビデオも撮るかなと、腰のケースに手を伸ばすと・・・。
あれっ、無いぃっ。ビデオカメラが無いいぃぃっ
出発の時には間違いなくここに入っていたのに。
ケースの蓋を開けっ放しにしていたから、馬の振動でこぼれ落ちたのに違いない。
ええ気分になりすぎた。

ビデオカメラが無くなると、今後の記録ができないし、ビデオに入ったままのテープに記録されている、ミルフォードサウンドなどで撮った映像を再び見ることはできない。
さあぁぁぁ〜っと血の気が引く。
ガイドの方に声をかける。
「ビデオを無くしました」
「どこら辺で無くしたか分かりますか」
「出発の時あったこと以外は分かりません」
「ちょっと探してきます」

ガイドの女性は颯爽と馬を駆ってコースを戻っていく。
期待と不安の気持ちで帰りを待つ。
しばらくして戻ってこられたが、その手にビデオはない。
「帰りのコースは行きと同じコースなので、帰りながら探しましょう」
もし帰りに見つからなかったら、後で歩いてでも探しに来ちゃる〜。
心の中で密かに決心する。
幸い日は長い。

それからの帰り道は、周りの景色も見ずに下をキョロキョロ。
乗馬を楽しめないが仕方ない。
1/3程戻ったところで、
「あなたのビデオはこれですか〜」
とガイドの方が持ってきてくれた。
おぉ、それは間違う事なき私のビデオ。
しかぁ〜し、ここは一発、
「いいえ、私のビデオは金のメガピクセルビデオです」
とジョークを飛ばす。

・・・心の中で・・・。英語力がないので実際には言えないのよ〜。

実際は「ありがとうございますうぅぅ〜
いやほんまに見つけていただき感謝です〜。これで徒歩で探さなくて済む。
早速動作確認してみる。おぉきちんと動作するようだ。
あぁ良かった〜。

これでまた乗馬を楽しむことができる。
落とさないように今度はしっかり首にかけ、再び馬の背を楽しむ。
帰りはどの馬も結構、草を食べたり、道草をして帰っていったのだが・・。
駿一の乗った馬は、草を食べるのに夢中で、最後尾になり、列から離れてしまった。
駿一は必死で馬の腹を蹴っているようだが・・。
どうにも言うことを聞かないようだ。

私も戻ってやりたかったのだが、狭い道なので方向転換できない。
馬の操作ができたかどうかも疑問だが。
仕方がないのでガイドの方に「息子が遅れました〜」と声をかけ、戻って貰った。

駿一の馬もさすがにガイドの言うことは聞くようで、無事列に戻って来られたが、駿一はすっかりすねてしまっている。
皆においていかれそうだし、馬は言うこと聞かないし、不安だったのだろう。
最後の坂を馬の力で上りきり、無事ゴールの牧場にたどり着いた。

馬の背から降りるのもちょっと惜しいが、重いものがずっと乗っているのもかわいそうなので、馬から降りる。
ありがとう。

駿一は牧場の猫と戯れておすねモードから復活。
ジュースとクッキーを頂いてから、再び車でホリデーパークに送ってもらった。

手綱無しの乗馬体験は本当におもしろかった。
おすすめです。
夕食はクイーンズタウンのレストランで。
乗馬がとっても気持ちよかったので、勢いでワインをボトルで頼んでしまい、少々高く付いたが、おいしいワインだったのでOK。

明日の予定はまだ決めてないが、ワナカまでかな。
そうだとすると明日の朝はゆっくり出発できるな。

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